看護師になった後、働き始めてから自分のキャリアアップや将来についてを考えるのは早いほうが良いでしょう。時代とともに医療技術も進化していくため、いつまでも同じ治療とは限りません。どんな看護師になりたいのか、勤務時間や給与について考えても、専門分野をきわめて行くことは看護師にとって必要なプロセスです。5年以上の勤務で且つ専門分野で3年以上従事した経験があれば、看護師は専門看護師としての資格を得ることもできます。

看護師の業務に内容で専門性が高い仕事は、がんに対する治療補助や看護が最も多いと言われています。がんは体の至る所で発見され、国内でも死亡率が高い病気です。ガン治療は長期にわたるものもあり、がん看護の分野では専門的なスキルや知識を持った専門看護師が多く活躍しており、仕事内容は多岐にわたります。がんの予防はもちろん、診断や治療補助、緩和ケアと呼ばれる末期患者に対する看護までが対象です。看護師の勤務先は病院ばかりではありません。専門性を高めることによって勤務場所も選べるようになります。

専門看護師として資格をとると、訪問看護ステーションと呼ばれる自宅看護の場所にも出向くようになります。訪問看護の患者は、末期のがん患者や精神疾患の患者、自宅療法に切り替えたがん患者などが対象です。これらは看護師がもつ専門性が高くなければ実現できないケアといえます。患者にとって入院よりも馴染みのある自宅で、家族とともに過ごせるのは理想の終着点なのです。